ぬーこ

スカイ・クロラ The Sky Crawlersのぬーこのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

☆感想
予想以上に面白かった。
戦争代行会社という発想、見世物として戦う主人公。そして徐々に彼らの謎が明らかになっていく。

以下、箇条書き

最初、全員同じ顔に見えて、性別もわからなかった
キルドレという大人にならない設定は面白かった、そして敵はティーチャーという大人の男。急に思春期要素を持つ。
画力のせいで誰が大人で誰が子供か一見分からないが笑
 
大人と子供の戦いとも観れる
・元は同じ会社=同じ子供だった
・絶対に勝てない存在=子供から見た大人
・戦争=子と親の戦い
・キルドレ=大人になることを拒否した子ども

撃墜されたうだがわの次に配属された仲間が同じような新聞の畳み方をしている。
代わりはいくらでもいる?

後になって分かるのだが、キルドレはどうも民間の兵器が語源で、彼らは赤ちゃんの時も大人になる時もなく、当然子ども時代の記憶もない。毎日、戦争し、死ななければ同じ毎日が続いていく。
死んでも回収され、その飛行能力のノウハウを継承していく。一種のループものだったみたい。

だから草薙と銃を向け合う。同じループからいつ脱せるとも分からない状態で。それでも戦いは続いていく。



☆印象的なセリフ
戦争がなければいつの時代も平和を実感できない。戦争は具体的な犠牲者がいないといけない。
また戦争は絶対に終わってはいけない。その為には絶対に勝てないものが必要。それがティーチャー
ティーチャーは元々同じ会社のパイロットだった

○解説みて
永井豪のミッドナイトソルジャーとほとんど同じ?気付いたら戦っていて、外の世界に出ると自分の本体がいて、自分たちはアバターとして戦わされていたのを知る

押井守は戦争や安保闘争に乗り遅れたという気持ちが強い。だから作品でも大きな戦いの後という設定がある
ぬーこ

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