kumada

ブロー・ザ・マン・ダウン~女たちの協定~のkumadaのレビュー・感想・評価

4.0
これは面白い。舞台は寂れた漁村。生まれてから死ぬまで同じコミュニティの中で生活する人たちの村です。向こう見ずな妹が弾みで仕出かしてしまった殺人を、一見、沈着冷静に見えるお姉さんと一緒に隠蔽しようとするお話。その奮闘の過程で、村の黒歴史や隠したい人間関係が浮かび上がってきます。シリアスなんだけどユーモアも加味されてます。娘世代・母親世代の女性と祖母世代の女性たちが主役です。ラストシーンで、物語の要となるお婆さんが、明るい午前の庭先で、姉妹が死体を詰めて海中に沈めたクーラボックスを洗っているシーンがあります。これはハッピーエンドだよね、きっと。映画の節々で挿入される漁師たちが歌う(コーラスする)歌が映画の内容を象徴してますね。
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