両親から愛情も食事も生活も満足に貰えず、ネグレクトを受ける4兄弟が、こんな親とこんな生活が続くならいっそ孤児になりたいと、自由を求めて外の世界へ飛び出して行くストーリー。
とても可愛い絵と、ファンシーな世界観なのに、厳しいリアリティさとシニカルさ。かなりヘビーな内容なのに、ずっと明るい印象を受けるのが、とても異質で、たまに少し変に怖くなった。
同じ事柄でも、子供の観る世界と、大人が観る世界はこんなにも違う。キラキラしたアニメーションの向こう側にリアルが透けて見える気がして、辛いシーンもあったけど、ナニーがいてくれて本当に良かった。子供たちも、視聴者も救われた。
現実世界でも、ナニーのような人が必要。
隣人、親戚、学校関係、何でもいい。立場なんて関係なく、子供の生活、笑顔を救ってあげられるのって大人だから。自分ももしそんな子供を見付けたら、そんな場面に出くわしたら、愛のある行動を取りたい。
ハグのシーンでこんなに泣くとは…。
猫のナレーションが良かった!
愛って目に見えないから測ることが出来ないけど、この多様性の時代に、家族のあり方を考えさせられる。血は繋がってなくても、求め合える愛ある人たちと家族になる事って、幸せだよね。血筋は関係ない。ウィロビー兄弟、本当に幸せになって欲しい!!
少しストーリーの粗さを感じたけど、観て良かった。