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護られなかった者たちへの映画ファンのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
4.2
未曾有の災害のなかで、声を聴いたら、その人を護る勇気ある人間だろうか、そんな自問自答をしてしまう。

震災は怪物だ。。。幹子のぶつけようのない憎しみに、涙がとまらない。

映画を通じ、震災後のけいや幹子、笘篠刑事を観て、人が亡くなること、街が破壊されることが、どれ程沢山の人の人生を激変させ、翳を落とし、その翳が増幅していくのか、痛いほどわかる。

災害は防げない、でも人災は喰い止めることはできる。社会全体で1人でも多くの命を救う事前努力を怠ってはいけない。

これは後世に伝えるために必要な映画です。