このレビューはネタバレを含みます
東日本大震災を機に起こってしまった悲劇の物語
かなり考えさせられる物語となっていました。
最後の最後まで誰が100%悪いのか、、一体どこにその悪さの根源があるのか、、わからなかったです。
きっと、答えというものはないし、このような問題は今後もずっと付きまとうでしょう。
生活保護は全国民に与えられている権利ではありますが、そこに厳しい条件や審査があるのは仕方ないことです。
それに伴うスティグマは拭うことはできないし、生活保護を受け取れずに映画のように餓死
してしまう事件は日本で発生しています。
殺人をしてしまった円山幹子が悪いし、どのような弁明も意味をなさないような気がします。
しかし、単にそれで片付けてしまっても意味がなく、生活保護課の人達にもある程度責任があり、絶対にあのような展開よりも良い展開に進めたはずです。
この映画はただの空想上の話ではなく、もっとリアルに、現実的に考えることが必要だと思いました。