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護られなかった者たちへのヒデオウのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.5
東日本大震災から9年たった仙台
餓死状態で見つかった死体
宮城県警の刑事
震災で妻と息子を亡くした笘篠(阿部寛)が
事件の謎を追っていきます
そして次の死体
同じ福祉センターの城之内が餓死で発見
容疑者として浮上する利根(佐藤健)
笘篠の捜査はどこへ辿り着くのか

重く考えさせられる作品
震災という怪物に踏み躙られ
家族を失い生活が苦しくなって
生きる難しさ
生活保護という仕組みの中
行政の人達も被災されている状況
何が悪いのか?
そんな怒りの矛先の無い暗闇が
終始まとわりつく
けいさん、カンちゃん、利根
擬似家族として寄り添いあった時間が
救いだったなぁ

佐藤健の目の演技が特徴的なんですが
孤独な反発の目つき
個人的にはその目つきが
ギラつき過ぎて
もう少し抑えてーと感じました

原作はシリーズ2作目が
あるみたいなので興味津々です
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