松田

PIG ピッグの松田のレビュー・感想・評価

PIG ピッグ(2021年製作の映画)
3.8
心に沁み渡る…!

最近のニコラス・ケイジといえば自分の中ではエキセントリックな映画でこれまた変わった役を圧倒的な演技力でやり切っている凄い人のイメージだった。
何やら来年にニコラス・ケイジがニコラス・ケイジを演じる映画もやるみたいだし、きっとこれもその流れの変わり種の面白い映画なのかと思ってた。
作品については海外で既に公開されてて、大まかなストーリーと評価が高かったらしいという事だけ知ってた。
珍しく予告編を1度も見ないで鑑賞となったが、たまには前情報ほとんど無しも良いかもしれない。

言葉は決して多くないし、捻りのあるストーリーなのだが、それでい正面から心に響いてくる。
豚を奪われた主人公ロブは、世捨て人のヘンな老人のようにしか見えないが彼にも色々な事があって…決してロブだけでなく、他のキャラも色々な事情を抱えていたりする。
それが段々と分かってくるような丁寧な作りで、思い返すと伏線のように思える事もあった。
そう考えると映画として緻密に凄く良く出来てたと思う。

ニコラス・ケイジの素晴らしい演技力、ちょっと変わっているように思えて割としっかり人間ドラマな内容がマッチして、それぞれの味がこれでもかと引き出された傑作。
松田

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