山奥に住みトリュフブタでトリュフを採って生計を立てているロブ。ある日ブタを盗まれる。
ストーリーは奪われたブタを探していくうちに、ロブの過去が明らかになっていくのですが。
どうせニコラス・ケイジが大暴れするんだろう…と思ったらまさかのヒューマンドラマ！しかも意外と心に染みました。
その中でわずかな時間ですが料理シーンがあって。その料理がとっても美味しそうなんですよね。
美味い料理は人を喜ばせ、そして記憶され、感情を大きく動かす。
私もつい先日、普段カロリーを気にして食べない家系の塩とんこつラーメンを食べたんです。
それがもう最高に美味しくて。幸せいっぱいになって、今でもその味を思い出してしまうんですよね。(レベル低い話ですみません)
今作のニコラス・ケイジは寡黙な役なんですが、ある料理人を諭すように捲し立てるシーンは印象的。
その料理人が取り繕うように作っていた笑顔が、核心を突かれてちょっとずつこわばっていく。それがとても良かった。
そして料理を通じてただのビジネスパートナーだった若造が、本当のパートナーへと変わっていくのにグッときました。
明るい話ではないけれど、思いやりと料理の素晴らしさが心に響くヒューマンドラマ。
台詞が少ないからこそジックリ観れる良作でした。
