学校に馴染めず家でも浮いていた少女コットは、母の出産を機に親戚の家に預けられ、本当の愛に触れる。
めちゃくちゃ良かった！親戚のおばちゃんの包み込むような優しさ、おじちゃんの不器用な優しさ。やり取りと眼差しだけで伝わる確かな愛情がじんわり沁みた。
ショットがまた素晴らしい。人が一旦見切れて戻ってくるシーンなど、台詞ではなく映像で語るのが実に映画らしくて良かった。
ラストシーンは泣いた。原題が「The Quiet Girl」というだけあってコットはとても静かな少女なのだけど。
台詞が少ないからこそ、コットが思わず漏らした台詞が余計にくるんですよね。
親戚夫婦の確かな愛情を、本当の愛情を初めて知ったコットが、静かに感情を爆発させるのがたまらなかった。
あなたは自分の子供にちゃんと愛情を注げていますか？そんな風に問い掛けられているような気がしましたね。
