トルツメ

沈黙のレジスタンス~ユダヤ孤児を救った芸術家~のトルツメのレビュー・感想・評価

4.6
まず単純に、ジェシーアイゼンバーグが好きです。

ナチスドイツのことや戦争に詳しいかと言われると、そうではない人間の感想。

ただ、今までそれなりに戦争をテーマにした映画は見てきてるとは思う。

ちなみに、フルメタルジャケットが好きです。

マルセル・マルソーについての知識もそんなに無い。

そんな人間の感想としては、とても感情移入できる戦争映画でした。

一番悲しかったのは、電車でのナチ将校とマルソーの対峙シーン。

娘の話をする将校が、めちゃくちゃ幸せそうな顔をするんですよね。

同じような感覚も持ってる、人間同士がここまで歪み合うのが戦争なのかと、絶望しました。

全体的にかなり緊迫感もある。安心して観れる日常シーンとのメリハリもよくて、いい感じに感情を揺さぶられます。

最後のマイムはかなり難しいところだと思う。映画では描かずに、観客が各々「本物のマルソー」を観ることで完結するというのもよかったかも、と思う。

序盤は少し急ピッチで感動的な流れに持っていきすぎ感はある。

戦時中を疑似体験したような没入感があった。

脚本 9
演出 8
映像 10
俳優 10
好み 9
トルツメ

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