マルセル・マルソーにこんな過去があったなんて知らなかった。びっくり。
当初はいささか自分本位というのか、かたくなに「自分の表現」を探求するタイプだったのが、迫害を逃れてきた子供たちと出会うことで、はからずも自分の表現が持つもっと開かれた可能性に開かれてゆくようなところが、まず、よかった。
父親も、実は芸術家を目指していたってところも。
恋人(?)については、かなりショッキングなところも。
あと、これは映画とは関係ない話だが、めちゃくちゃ残虐なナチスの将校が弾いたピアノがひどく美しかった、というユダヤ人の証言があることも思い出したり。
大筋のところは実話だとしても、細かいところに関して、どこまでが実話なんだろうな、というところは気になった。
リヨンに着いて、ナチスに捕まりそうになったアニキを助けるところとか、ちょっと信じがたいんだけど…。
マルソーの初舞台のシーン、こんなだったんだ?!ということも驚き。見れてよかった。
鑑賞した本日、偶然にもマルセル・マルソー生誕100周年の、まさに誕生日だったので、なんだか嬉しい。