010101010101010

海辺の恋⼈の010101010101010のレビュー・感想・評価

海辺の恋⼈(2023年製作の映画)
3.5
思いがけず、泣いてしまった…。
脚本が、いささかベタだけど、実にいい。
顔のクローズアップや、景色を撮っているのもエモかった。

主人公の女性がとても魅力的に撮られていたと思う。
性格がカラッとしていて、迷いながらも夢に向かって健気に進んでいく姿。(応援したくなる)
また、クソ男に言い寄られても、どこまでもピシッと跳ねのけるのも爽快。(「業界」のセクハラ・パワハラと、その告発、というのは実に今っぽい…苦笑)

また、男が再度、決心するシーンはグッときた。そこで安易に寝ないのも、いい。
先輩と改めて遭遇し、別れるシーンも印象的。

夢を追っかけてる時に出会った二人。
別れ。それぞれの道へ。
そして五年後の再会。
「がんばれよ〜!」「おまえもな〜!」
はぁ〜ん、ベタだけど、よかった〜。猿!
(気を利かせてくれたのか、彼女を置いて先に行ってしまっているスタッフたち…。こうした、ちょっとした演出で、主人公たちの心情だけでなく脇役のちょっとした気遣いなどが描かれているのも、ホッコリした)(ホッコリと言えば、ギャラリーの女性もよかったなぁ…、自然体で)

いまおかしんじは、どこまでもロマンチストだし、人間を信じてる人なんだろうなぁと思う。
(クソ野郎も出てくるけど…。例えば、立場を利用して欲望を満たそうとする男とか、やりたいこともなく性的な戯れに身を委ねるしか思いつかないような女とか…。そういうどうしょうもない、かなしい人らも、肯定はしないが、必ずしも否定するでもなく、どうしょうもないままに描かれてるんだよな)。