深獣九

とっととくたばれの深獣九のレビュー・感想・評価

とっととくたばれ(2018年製作の映画)
3.0
監督はなかなかのジャパンコミックファンと見た。擬音の使い方やカメラワーク、演出などがよくある漫画のそれ。
コマ割りのようなカット、ズームの多用、構図、瞳に血管が浮き出る、X線写真が差し込まれる、PCモニター顔面アタックなどオマージュが感じられた。お茶の間で繰り広げられるバトルもなかなか激しく、まあ楽しめた。

ただ……事前情報と違いすぎて戸惑った。恋人の父親がやられまくってるのに全然死なない、という話じゃないの? やられてるの主人公のほうじゃんね。攻撃やトラップがバンバン炸裂してるのに親父死なねー、血まみれで骨折してるのに元気ー、ってコメディじゃないの? タイトルが『とっととくたばれ(クソ親父)』だったし……私の妄想だった???

そこがちょっと残念でした。ロシアの変わり種親子バトルを楽しむだけなら、悪くないと思うよ。
深獣九

深獣九