イトウモ

La France contre les robots(原題)のイトウモのレビュー・感想・評価

3.5
コロナ自粛のメモ。昼と夜の2バージョン。ゴダールが返事してる。
自由とテクノロジーは対立する。

以下、意訳

「世界革命のような曖昧な言葉は、私たちフランス人にはそぐわない
フランス人は革命が決定的で絶対的なものだと知っている
穏やかな革命などない
計画経済と同じ意味での「計画」革命などない。
ここで言っているようなことは、現在の枠組みの全体像に反対してできあがる
そうでなければできあがらない
もし今のシステムがやりなおせるなら、自ら独裁主義へと至る破滅への進路を壊すこともできる
金、人種、階級、そして国家の独裁主義だ
私たちはきっと爆発のリスクを犯すことはないだろう
貴重なものを壊してしまうリスクを
それは長い時間と、忍耐と、無私の精神と愛によってやりなおされる
しかし、システムは自らこれ以上のものにはならない。まさにそれが理由で今この道を進むことをやめない
その道は次の一瞬もこのまま続き、生き延びるという展望でできあがる
自分が矛盾しているなんて思いもしない
そして一層手に負えない
ますますそうせざるを得ないように自分を追い込んでいるみたい
ますます時間をかけて厳しくなる個人的なことの取り締まりのおかげで
国家社会主義の名の下にできあがる
民主主義型の独裁主義
実際、毎日がその証拠である
ニューヨークでも、モスクワでも、ロンドンでも
イデオロギーの期間はもうしばらく抑圧されている
英語の帝国民主主義というのを目の当たりにしている
アメリカ式の金権政治の民主主義とソ連のマルクス主義の帝国が
手に手を取って共に歩いている
そうでない国も
少なくとも同じゴールを目指している
いわば、あらゆる手を尽くしてそれを維持している
うわべではそれと格闘しているふりをして、
システムの中で富と権力を獲得している
結局、ロシアだって資本主義のシステムからも、アメリカやイギリス同様に利益を得ている
議会制度は、見えないところで富を築く、古典的な役割を演じている
つまり、以前はイデオロギーとは相容れなかった体制が今、
直接テクノロジーによって統合され、

テクノロジーのために獲得された言葉は、自由のために失われている」