アル・カポネは幾度も映画化されてきたので違うアプローチが必要とばかりに、刑務所から服役して出てきた晩年のカポネを描く。
もはや覇気も失せており、梅毒のため幻覚に終始悩まされる日々。
それをFBIが演技とみなしており、隠した大金をどこかと責めたてる。
カポネの違う面が見られると思っていたが、ほとんどイメージ通りな人物像であり、幻想シーンが思ったよりも長い。
そんなに長引かせる必要が見当たらないし、それによって間延びするシーンがかなり多い。
演じるトム・ハーディは流石だけど、ほとんど動かないキャラになっているので、これでは起用そのものが勿体ない印象。
これならギャングをやっていた全盛期を見せてほしかった。