【信じる心】
ラクダールはマルセイユの施設で非行少年や非行少女たちを教化する保護員として働いている。施設で担当する少女サブリナに付き添い、彼女が過去に起こした事件の審判に立ち会うラクダール。彼の信条は、改心をし、努力を積み重ねてきたものは、必ず報われるべきであるというものだった・・・
下される判決を受け入れられないサブリナ。
少年事件は確かに難しい問題で、更生の余地はある一方で、被害者に対する責任の所在が不明瞭になる部分がある。
サブリナ自体は確かに努力をしたのかもしれないが、それなら裁判所でも自信をもつべきだし、反省の態度を示せば裁判官の印象は変わっていたはず。
年齢を考慮したとしても逃げ出すサブリナは正直ダサかったし、ラクダールの信じる大変さは痛いほど伝わってきた。
同時に自分はこの職業はできないなと思った。
映画としてはよくできてると思うが、どうしてもサブリナに対する怒りの感情が捨てきれない。
2020.4.23