つるみん

喜びも悲しみも幾歳月のつるみんのレビュー・感想・評価

喜びも悲しみも幾歳月(1957年製作の映画)
4.1
昭和7年から30年代までを灯台守を職とする事で日本各地を転々としながら暮らす、ある夫婦の波瀾万丈の人生を描いた作品。

まず最初に言える事は、日本の風景が美しい。日本各地いろんな所に行くのだが行く先々が壮大であり輝かしい。フィルムを通して我々の目に行き届く、その風景はまさに日本の誇りである。

ある夫婦の20年間を描いた人間ドラマですので、まぁいろんな事がありますよね。子供が産まれて幸せな事もあれば、もちろん昭和16年太平洋戦争も直面します。
生きる上で幸せな事や不幸な事など沢山あります。それに直面した時、次のステップへ進めるかどうかが人間が成長するのに1番大切な事なのです。

そして何と言ってもラストシーンは感動します。娘が結婚をし旅立つ姿を灯台から眺める親。夫婦愛、そして家族愛。いろんな想いが詰まったラストシーンでした。

主演は佐田啓二さん。ミキプルーンの親父さんという事は知っていたのですが、この作品をきっかけに調べてみたこところ、生まれが京都府京都市下京区って…。僕が生まれた近所という事がわかり、なにか勝手に縁を感じたので彼の作品をこれから見て行こうかなと思いました。〝秋刀魚の味〟、〝秋日和〟を見直すのも良しですが〝あなた買います〟をとりあえず近々、鑑賞したいものですね。
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