あさ

ジオラマボーイ・パノラマガールのあさのレビュー・感想・評価

3.5
原作未読。岡崎京子様の『ヘテロセクシャル』を読んだらあまりにも良すぎて、映像化をとりあえず見ようと。

漫画の文学的な部分がそのまま台詞になると歯痒い。ドラマと映画の中間地点にいるような感じで、あと一つ天井抜けられそうな感じはあった気がする。役者は頑張ってるけど、ど〜にも浮いちょる。
原作をリスペクトしたまま映像化するの、難しそうだなあ。とはいえ、この映画は現代へとうまく昇華してるのかな。作品の命を繋いでいく手段の一つに映像化があるべきだけど、神々しい原作を前にその良さを全て引き出すことは絶対に難しい。漫画には漫画の良さがありすぎる。これを踏まえて原作読みたい。あと監督、これから『違国日記』やるのも気になる。どうなる。

マユミさんのまわり方ひとつ取ってもクサい感じあるんだけど、彼女のキャラクターは刺さる。人に期待しない。助けてほしいけど、一人でいたい。「あ、消えよ」を実行できるところ。ハルコにリップを塗るシーンはちょっと、流石にちょっと好きだった。

鈴木仁、『今夜すきやき』のユキ君!全然違って見えた。これが公開された時はよくわからない予告編だなあと思いながらも、売れたらいいな〜と思ってたり。の癖に今更見たけど。最近は本読んでる方が気分が落ち着けられたから、なんか映画見るの久しぶりな感じでした。
あさ

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