サミー

TITANE/チタンのサミーのレビュー・感想・評価

TITANE/チタン(2021年製作の映画)
2.7
正直なところ、万人にはオススメしません。

「作り」
まず初めに。
チタンとはほぼ関係ありません。
チタンをあえて登場させる必要もありません。
チタンが埋め込まれたことによる思いがけない副作用、悪い影響や後遺症といったものやそれによって起こる出来事や狂気といったものをいいたかった・描きたかったのかもしれませんが…
本作の内容や過去にある映画を例に考えると、創作アイデアや映像手段・手法だとしても「それってチタンじゃなくてもよくない?」とか、あえて現実的に述べればチタンによる明確なものは示されていませんし。
ま、そういう感じです。


孤独がテーマなのかな?
本作は基本的には人間ドラマの映画です。
ドラマは良かったり出来の良い面も多いです。
同時に「大した事なく描いているな」という箇所も目立ちます。
余計な説明をせずに紡いでいる点は、さすがです。
この点はフランス人監督さんには多いです。もしかしたらフランスには学べる場所があるのかもしれませんね。
核心のテーマについては、「孤独」とか「孤独に寄り添う」ではないかなと感じましたが、詳しくは・正確なものについては自身がありません。ごめんなさい。

リアリティもあるのですが、ファンタジーや発想力豊かな面の方が強いのでアレかなというところです。
そしてなにがどうあったとしても、主人公の前半の狂気を寛容に見るには、明らかに目に余があります。
鑑賞をなさる上で、その辺りをご留意ください。



「感想」
フランス人の映画についての感性や発想には相変わらず驚かされる。今回は賛に加えて否もだけど。
色々なことを持ってくるものですね。
サミー

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