このレビューはネタバレを含みます
前作で主席連合の怒りを買い、逆にその幹部をブチ殺したジョン・ウィック。怒り狂った主席連合は、ジョン・ウィック殺害に手を上げた主席連合幹部・グラマン侯爵へ全権委任し、ありとあらゆる策を講じ始める。コンチネンタルホテルNYを爆破しコンシェルジュを殺害、引退した盲目のガンマン・ケインを引っ張り出して、ジョン・ウィックの包囲網を狭めていく。一方ジョンは、旧友を頼って大阪を訪れていた。
まさかのジョン・ウィックFINAL。そう、最終章なんですよこれ。それだけあって、とにかく凄い。音楽はブリブリ、視覚効果はバリバリ。大阪の美術はリドリー・スコットばりにトンチキで、ドニー・イェン兄貴演じるケインとのアツい友情や、クソ強い犬を操る殺し屋ノーバディの活躍にも注目や。
ドニー兄貴は一人だけ90年代の香港ヤクザスタイルで、老いと疲労からデバフかかり続けるジョンとは対照的に、徐々に全盛期を取り戻していくのが印象的だった。これがまた強いのよ。
途中で出てくるハイパーインフレーションのグレシャムまんまのキャラがクソ強かったり、装甲スモトリとかジョンが車に轢かれすぎるとか3時間越えるのにオモシロシーンが多すぎてずっと目が離せない。
何より今回素晴らしかったのは、シリーズ根幹というより殺し屋の物語というテーマを『コンセクエンス』というワードに落とし込んでキチッと収束させてくる丁寧なストーリーテリング。ここは見習いたいと思いました。
ドタドタ歩いて頭と心臓に確実に弾当ててくるジョンの勇姿を目に焼き付けろ!!