このレビューはネタバレを含みます
東京からバーベキューしにやってきた若者達。宿泊するコテージに行く途中に車がパンクし、とある村に迷い込む。親切にしてくれた怪しい老人に夕飯を馳走になった翌日、仲間の一人が殺され、村人たちに謎の儀式に引っ立てられる。
そこは迷い込んだ人間を『おびんたわら様』にバーベキュー料理にして振る舞う恐るべき儀式の残る村だったのだ!
因習村バトルアクションホラーっておめえゲゲゲの謎と同ジャンルじゃねえか!といいきるのは簡単だけど、これを一時間に収めるのは並大抵のことではない。
基本的なスラッシャーホラーのテンプレートを和風にきちんと落とし込んで、その上で折り返し地点からの急激な路線切り替えはもう驚きを通り越してお笑いなのよ。いやめっちゃ好きだけどさ。
親族がバーベキューにされてしまったことに怒り心頭を通り越して『無』になってしまった人々がもう『とりあえず潰すわ』精神で逆全殺し、というのは斬新すぎる。
その切替点になったその時点での唯一の生き残りがなぜか捨てられてた堅あげポテトと腐った牛乳を貪って復讐の決意を固めるシーンとか迫真の演技で素晴らしいと思うけど、物語になんの寄与もできなくてかわいそうになっちゃった。
いかれたテンションの本作、確かにおすすめです。