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ジョン・ウィック:コンセクエンスのWAWONのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

全3作は視聴済み

 アクション映画としては、3時間弱と長尺だが、その原因は1つ1つのシーンが長い事。装甲軍団との戦い、ヌンチャク、階段落ち等々全てがくどいくらい長い。この長さを良しととらえるか、疲れると捉えるかで評価が変わる。個人的には、前作からの装甲軍団との戦闘が好きじゃないので、戦いが描かれるストーリーに全く影響しない大阪コンチネンタルのシーンがまるまる不要に思った。
 それ以外は「このクドさがジョンウィックだよね」ということで、好きな人はとことん好きになれるだろう。絶対に関心の無い人と見に行ってはダメだ。

 俳優としては、キアヌ・リーヴス、ドニーイエン、真田広之は三銃士的に名演である。キアヌがどちらかというと、わざと重めに動いて肉弾戦の重みを出しているのに対して、ドニーイエンはカンフー仕込みの軽快さがあり対照性があって飽きがこない。真田広之は自分的にはアクションがもの凄く上手いとは思わないが、雰囲気は一流を醸し出す。

 一方で、敵役のグラモン侯爵役の俳優は良くない。俳優が良くないのか役柄が良くないのかは分からないのではあるが。長身で顔は良いのでモデル的にファッションが良いのだが、首が前に出た猫背で、肩を揺らしながら歩く不良のような動きであり、高貴さが無く逆に小物臭が凄い。この小物臭がわざとであっても、まるで上記3人とつりあわず、ジョンウィックが倒すべきラスボスになっていない。

 全体感としては、平均的というよりも、良い部分も多いが、粗が目立つ部分も多い、という印象。あの終わり方だと、次作はジョンウィックは登場して欲しくないが、もし次回作が作られるなら、120分くらいのあっさり目にしたらよいと思った。
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