おたしん

ザ・ファイブ・ブラッズのおたしんのレビュー・感想・評価

ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)
3.6
濃い。
めっちゃ色々詰まってました。
話も面白かったけど結構衝撃的な感じ。
インパクトあるシーンが多かった。
戦争も差別も金も怖いです。

ヘディが言ってたように戦争は人を傷つけ"続ける"ってのがよく分かった。
終わったはずなのに終わってない。
戦争がなかったら水上ボートでの喧嘩も地雷も最後の銃撃戦もなかったんじゃないか。
戦争が残していった悪いものが多すぎるよ。
当時の争いが原因となってる争いがたくさんある。
収束はまだまだ先の話かもな…。

そして金は人を変える。
友情も壊すし人の命を奪うこともある。
ポールの狂い具合ヤバかった。
戦争を経験してないし彼のPTSDがどれほどのものか分からないけど呆れてしまうほど自分勝手だったな。

てか金と地雷の探し方が同じなのって皮肉だよね。
幸せするものと不幸にするものなのに。
分かっててもずっとヒヤヒヤした。
そんで地雷踏んだときの対処法なんてあったんだな。
とは言っても回収してくれてる方々には頭が上がらない。
死のリスクを冒してながら平和を広げてくれて本当にありがとうございます。

久々の再会をした戦友と戦地に戻るロードムービーぐらいなら気軽に楽しめたけどこれは色々考えちゃうね。
最終的ににblack lives matterに繋がるってのが2,3年前に作られた映画だなって思った。
最後のそのシーンあとから撮ったのかな?
とにかく色々な問題が詰め込まれてました。

ベトナム戦争は終わってない!
金は人を狂わせる!
黒人差別反対!
って思いました。

でも当時の戦地でのシーンとかシリアスなのに俳優が本人たちで全然現代のおじちゃんたちってのジワっちゃった。
ここは笑っていいってことなのか?w
でもおじちゃんラストの銃撃戦で手榴弾の爆発を防ぐために飛び込んだのソルジャーすぎて忘れられない。
あと回想の空に向かって撃ちながら叫ぶシーンが感情を抑えられないってのが伝わってきて印象的でした。

ポールが視聴者に語りかけてくるの『do the right thing 』を思い出しました。
スパイクリー監督メッセージ性強すぎ!
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