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哀愁しんでれらのtottsunのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.7
「哀愁しんでれら」🎬13
児童相談所で働き、平凡な毎日を送っていた小春(土屋太鳳)。だが、祖父が倒れて車で病院に向かうも事故に遭遇し、父親が飲酒運転で連行されてしまう。さらに、自転車屋を営んでいた自宅は火事になって廃業になった上に、恋人が自分の同僚と浮気している現場を目にしてしまう。全てを失って打ちひしがれる中、離婚歴がある裕福な開業医・大悟(田中圭)と出会う。8歳になる彼の娘ヒカリと打ち解け、彼からプロポーズされた小春は結婚し、一気に幸せの頂点に立つ。
昔は漠然と玉の輿とか憧れたりしたけど、(だから「花より男子」にどハマりしたわけで…)でも、今ではすっかりそんな気持ちも起きなくなってしまった。
所詮私は貧乏人で…もしそんなことが起こったとしても心臓に悪くて逆にこっちからお断りさせていただきます。
そんな人間じゃございません。と。
ましてや、全てを失った後とはいえ、これは怖すぎるでしょ。
実際、私の目の前にはこの春に41歳になる男がいるけども、41歳になる男がこんなことを26歳に言い出したら引くでしょ。
「花束みたいな恋をした」に続き恋愛作品観たわけだけど…こんな作品見てると正しい恋愛が分からなくなりそう。そもそも正しいなんてものはないのかもしれないけど…
劇中でも何度もひかりに対して「いい子だね」ってセリフやナポレオンが遺したとされる「子供の将来はその母の努力によって定まる」ということが言われ続けるけども…そんなん言ったらうちの両親どーなの。
手を上げた時に小春は猛烈に謝ってたけど、叩かれるようなことをしたんだから反省しろ。という親だよ。
そんなのが当たり前で生きてきたからかこのシーンも正解がわからなかったし、やっぱり母親にはなれないな…と再認識した。私にはお手上げです。
大悟のお母さんが言ってたことは子育てされてる方にはどう響くのでしょう?
ちなみに「いい子」になるように強制されて生きるとこんな人間になっちゃうよ。
後半はひたすら怖すぎて人が信じられなくなりそう。
その世界にいると痛みを忘れてしまうのか…
私的には☆☆☆.7かな。
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