Towa

哀愁しんでれらのTowaのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.6

“蛙の子は蛙…”


脚本家である渡部亮平自らが監督を務め、主演に土屋太鳳と田中圭が誰もが羨むシンデレラ・ストーリーのその後を衝撃的な結末で描いたサスペンススリラー作品。


✒️幼少期に母親が家を出てった過去を持つ小春(26)は、児童相談所で働きながら自転車屋を営む父、大学を目指す妹と祖父で睦まじく生活をしていた。ある晩、祖父の体調不良から次々と家族に不幸が連鎖する。途方に暮れていた小春は踏切の真ん中で倒れていた開業医の大吾を助け、次第に恋仲へとなっていく。そこから家族は幸せに向かっていくのだが、静かに歯車が狂い始めていく…


「私たちの救世主?悪魔?」
「それとも両方?」

この大吾っていう男の趣味や性癖がなんとも
気持ち悪りーし、映画『来る』での妻夫木さん
思い出すような子育て含め自分の道徳心は全て
”正義”だと勘違いしているとこもやばかった。
こういうモンスター、実際にいそうで怖い😨


けど田中圭さんやっぱサイコ役似合うわぁ、、
そりゃ太鳳ちゃんはこの映画のオファーを
3回も断っていたのに圭さん即OKに笑


土屋太鳳さんがまさにハマり役でした✨
透明感があり清楚な人が次第にダークサイドへ
落ちていくところはみてて疼いた!


葛藤は凄くすると思うし、一緒に生活して
いくとヒトっていろいろ変化していくけど、
結婚という契りで何もかも我慢や断念などに
変化していく様は残念でならない、、
以前のレビューでも書いたけど
“真の妥協”なら私は良いと思ってる。。


今回いちばん印象的だったのはやっぱりここ!
小春が大吾に”ある事”で説教されてる
あの重い状況下でホットプレートの焼肉を
ひっくり返すところはマジ笑った!!

「肉なんかいいんだよ!ほっとけよ!」
「娘より肉?ふざけんなよ…」
「食べることしか脳にねえのかよ!ああ?」
うん、それはキレてもいい!笑


けどね
一度、怒鳴るだけでも男性からのその行動は
多くの女性にとって一瞬で”恐怖のヒト”と
認識する場合があるからさ、
男性諸君よ気をつけたまえ。。
その時点でもう良い変化への移行は
かなり難儀だと思うぜ


この映画みて改めて思ったのは、まさに
シンデレラのような一晩踊っただけ、
劇中では付き合い1ヶ月程度のその勢いで
結婚しちゃうってことやっぱり怖いわ

普段見えないとこも“ある程度”は
確認しておきたいものじゃん!
判断材料として最低1年は必ず同棲する!!
私の譲れないとこ、そこは。ウン


とまぁいろいろ生意気なこと言っちゃたけど
私よりも生意気なクソガキがそう!
陰の主役でもある大吾の娘・ヒカリである…

「あああーーこの娘どついたろかー!笑」と
私の心の声も腹から出てしまうぐらいの怪演!
みんなムカついた俳優のCOCOさんは
素晴らしい演技でしたね✨


ひとつ疑問に思う事は、本当にこの娘が
あれをやったのかどうかだな、、

まぁラストがああだったからその片鱗を
みせた”ひとつ”の事件だった。
とでも言うのだろうか、、


以上、ハッピーエンドでしたね!←



一口メモ:
「親ってそう言うもんじゃないだろ…」
「俺だってよく知らねえよ、小春のこと」
「だけど俺はお前の父親だ」
この言葉、めっちゃ心に響いたな
Towa

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