エファ

哀愁しんでれらのエファのレビュー・感想・評価

哀愁しんでれら(2021年製作の映画)
3.3
タイトルとキャストでラブコメだと勝手に思って敬遠していた作品ですが、評価が良いので見てみました。あーこれは私の好きな後味悪い系ですね。
次重なる不幸の末に現れた一筋の光。
人はそれを無条件にも受け入れてしまう。それに罪はあるのかと問われれば否と言うしかないのですが、金持ちの開業医からプロポーズ。しかし一回り以上も年上で小学生の子供がいると言う条件があればどうでしょう。
知り合って短期間で結婚するにはハイリスク過ぎますよね。これがヒロインの最大のミス。

まさかこんな展開があると思ってませんでしたので、ヒロインは散々だったけど幸せになって欲しいねーと思って見てたらまさかの着地点。
田中圭はぶりっ子の役が多くて好きにはなれませんでしたが、イカれた役の方が似合ってるかもしれませんね。
主人公が児童福祉に関わる仕事をしていて、自ら不幸な生い立ちもあると言う設定があるのなら、もう少し伏線回収的な展開もあれば面白く感じたかも。多少はありましたが私には足りませんでした。
主人公の友達のセリフに名言を感じましたねー。
「白馬に乗った王子様じゃなくて開業医のお医者様」とか「足のサイズ知ってるだけで結婚なんて」とか。もうその通りとしか。
中盤から昔火サスにあった「可愛い悪魔」を思い出したんですが、これを超える深みは感じませんでしたね。
設定は良かったですが脚本いかんによってはもっと面白くできた気がします。
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