エファ

リサと悪魔のエファのレビュー・感想・評価

リサと悪魔(1973年製作の映画)
3.0
マリオ・バーヴァ監督による幻想的恐怖映画。
とにかく最初から最後までヒロインがビビり散らかしている。
旅行中に立ち寄ったお店の先客が壁画の悪魔に似ててたじろぐヒロイン。似てると言うか同じハゲだと言うだけですけど。
その後道に迷って通りがかった人に道を教えて貰うが、その相手は先ほどのハゲでたじろぐヒロイン。お礼くらい言え。
懐中時計を落として割れてたじろぐヒロイン。
窓のカーテンが揺れてたじろぐヒロイン。

オーバーオーバーでも着ているのか??
序盤に「何が何だか分からない!」とヒロインが言ってて、まるでこちらのセリフを代弁してくれているかのようです。

内容的には「私の体験したアレは、一体何だったのでしょうか」と最後に流れそうな不思議物語なんですが、マネキン以上に美しい俳優達、服もメイクも画角全てが美しく、画家を目指していたマリオ・バーヴァ監督のセンスが輝いています。
個人的にはランベルト・バーヴァ監督作の方が馴染みはあるのですが、どちらも好きな監督さん達です。
そして久しぶりにコジャックことテリー・サバラスさんを拝見しましたが、脳内で勝手に森山周一郎さんの声に変換されてしまうのは私だけではないはず。

テリー・サバラスさんが実際に体験したと言う不思議な出来事が映画冒頭に少し似ているのですが、もしかしたらそこからの着想なんでしょうかね?
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