これは面白い。
一流のスリラーですよこれ👏
ラストが目立ちがちな作品なのだけど、ただラストが衝撃的なだけでなくて、そこに至るまでの過程の描き方が非常に上手だと感じた。
久しぶりに見応えのある邦画を観れた気がして満足。
子役たちが本当に素晴らしかった。ヒカリを演じたあの子は、今後ほかの作品で、気持ちの良い役を回してもらえるか心配になるほど、本作のイヤな子どもを完璧に演じていた。
出番は少なかったけど、『おれウソつかねぇよ』を連呼してたあの男の子も良い。
演技指導も良かったのだろうけど、良い子役見つけてきたなぁと思った。
明らかに異常な家庭に嫁入りしてしまった主人公コハルが、自分の辛い過去やトラウマと現状に苦しみながら、その異常な世界に取り込まれてしまうような感じは、和製ミッドサマーを観ているようで面白かった。
後半の、線路のシーンから母娘の絵を描かせるシーンまでの、『自分も彼らと同じように狂ってしまえばいいんだ』ってなる一連の流れは本当にスゴかった。
あんなに恐ろしい『Family』は見たことがない。
『幸せになりたい』『自分の子どもを信じてやりたい』『この家族を守りたい』っていう、人間としてはいたってマトモな感情が、人間としてはあまりにも狂った行動を引き起こすっていう展開になるのだけど、脚本と演出が優れているから説得力があって惹き込まれた。
ラストは明らかにやり過ぎというか突拍子もないのだけど、それは制作側も分かっていてやっているだろうし、本作の魅力はそこではないと感じたので、あれが現実でも夢でも、自分は気にしないかな。
あと、突然の刃牙ハウスは笑った🤣
