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秘密のキスのKAMUのレビュー・感想・評価

秘密のキス(2016年製作の映画)
3.5
パッケージに惹かれて、前情報ほぼなしで鑑賞。
この時代にここまで差別が…?と思わなくもなかったけれど、当事者が感じる世界はもしかしたら時にこれくらい痛くて息が詰まるのかもしれない。その心理的な閉塞感をわかりやすくストーリーにしたのかな?と意図を勘繰ってみたり。
フランスの事情に詳しくはないけれど、例えば日本だとして少しずつ変わってきているのかもしれないけれど、まだまだ差別や好奇の目が残っているだろうし。
99人が当たり前に接してくれたからといって1人に傷つけられた傷が痛くないわけではないよなあと思いながら観ました。

主役のふたりはとにかくキュート!
絵がとても綺麗。問題の写真といい、駅や屋上といったグッとくるカットは沢山あった。屋上のシーンをあの時間帯にしたのはずるい!
時間軸や視点の切り替えも個人的には好きな作り方。
そして女性陣がとてもチャーミングで素敵だった。ローラがしたたかでかわいくて好き。
偏見はないと思っていたのに、いざ当事者となったときに差別してしまう自分に気がつくということはあると思う。自分の中の差別や偏見に気づいた時、どう受け止めてどう考えるのかが大切なんだろうな。大変月並みな感想だけど。
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