男に決して負けないという信条を掲げる、女性バイカー集団"ダーク・ムーン"。彼女たちは女性を集団暴行した男子大学生たちを制裁するが、それは報復の連鎖の始まりだった…。アメリカ製のバイオレンス・アクション作。
未成年を起用する訳にもいかないので仕方ないですが、女性バイカーの年齢層は高めで現役というより旧車會みたいですね。
監督さんの趣味嗜好爆発のような作品で、とりあえずバイクとこういう女性バイカーのビジュアル先行で物語はあと付けのような印象。
途中まではバイオレンス映画としてまずまずかなと思っていたのですが、仲間が全てとか言ってる割には仲間の言う事を聞かないし、バイカー集団の主義主張がブレブレでついていけなくなります。結局はリーダーが絶対の独裁国家みたいなもの…。
いくら大学側が隠そうとしてもバーや町中であんな事になれば、隠し通せないし警察が動くと思うのだが…。
もちろん大学生側が悪いのは間違いないが、どっちもどっちでやり過ぎな気がします。
リアルと云えばリアルなのでしょうが、リベンジ物としての痛快さはないのでその辺を期待してはいけないかなと思いますね。
主人公と1人の学生との関係から自我に目覚める感じは面白い。主人公に優しさがあるのがちょっと救い。しかしながら…巻き込まれは可哀想。
セリンダ・スワンさんを始めとして、かなりキャリアを重ねている女優さんが多いので演技は皆さん安定しており安心感はあります。
メアリー役の女性がカワイイです。時間が短いのでサクッとは観れますね。
バイクが好きでバイカー集団にも好意的な人にはウケるかなと思いますが、好きな層がピンポイントな作品と思います。
アウトローな女性バイカー集団という絵面は良かったですが、消化不良な話の落とし所を含め私には合わない作品でした。
「絆というカルト」