ちろる

ユーロビジョン歌合戦 〜ファイア・サーガ物語〜のちろるのレビュー・感想・評価

4.0
美女と野獣?ウィル・ファレルとレイチェル・マクアダムスの作り出す、感動エンタメ。
途中まではこれ、面白いのかな?
ふざけてるだけかな?と不安だった思いを吹き飛ばしてくれる追い上げ半端ない。
後半は笑いながら泣いて、泣きながら笑ってさいこーにハッピーな気持ちにさせられます。

舞台はアイスランドの小さな田舎町フーサヴィーク。
少年サーガは小さい頃にABBAのユーロビジョンシーンが心から離れず、中年になっても幼馴染のシグリットと歌を作ってばかりいた。
純粋すぎるとも言える情熱で歌一筋なサーガと、そのサーガの夢を心から応援するシグリット。
2人の凸凹の真っ直ぐさが大きなトラブルを生む訳ですが、まさかの神聖なアイスランドのパワーを背負った2人はとんでもない奇跡を起こす。
とことんリアリティと見せかけて、エルフが2人の願いを叶えるファンタジー路線も嫌いじゃない。(むしろ好き)

大人になって夢を見続けることってそんなに悪いこと?
そこに一筋の真っ直ぐとした愛が見えれば奇跡は起こるのかも知れない。
ちなみに故郷フーサヴィークについて感動的に歌ったシグリットの圧巻の歌声は、レイチェル・マクアダムスの声とスウェーデンのポップ・スター、モリー・サンデーンというシンガーの歌をミックスしたものらしい。
このサンデーンについて良く知らなかったのですが、調べてみると彼女の生い立ちや、ユーロビジョンへの想いも相まって、魂の歌声としてこの作品を最高なものにしてくれてるのかもしれません。
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