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太陽がいっぱいの1000のレビュー・感想・評価

太陽がいっぱい(1960年製作の映画)
3.7
頑張る系サイコパス。死体にタバコくわえさせてごまかす作戦、無理ありすぎて笑った。

アラン・ドロンがかなり美形なため、主人公の煮えたぎるルサンチマンがぜんぜん見えず、突然の犯行にびっくりした。主題とは対照的に、キラキラとした夏空と、みずみずしい海鮮にフルーツ。この絶妙なミスマッチが、本作の味わいということなのだろう。
精神分析的なモチーフもあちこちにあって、シンプルなプロットの割にけっこう手のかかる映画だなぁ、という印象。

下手に原作準拠なせいか、バレエ教室の婦人とかオブライエン君とか、お前誰だよ!なキャラがそれなりにいてモヤモヤする。
ゴキゲンなときに「太陽がいっぱいだぁ……」っていうの、言ってみたい。
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