自己満足点 85点
フレンチ・クライムドラマの名作にして、美男俳優アラン・ドロンの出世作。
今回初鑑賞でしたが、有名な犯罪シーンが想定してたよりも前半にあって意外だったのは印象的です。
そこからどのようにして完全犯罪にしていくか...といったストーリーですが、アラン・ドロン自身が顔完璧なだけあって完璧に犯罪をこなそうとするのかと思いきや、予想に反して即興的でもあるし危なっかしいし結構な綱渡りです。
それだけに完璧でないし、バレそうにならないように更なる犯罪を重ねていってしまうのも「思ったより完璧じゃないじゃん笑」とは感じてはいました。
ただ、今作は以前観た「サムライ」とは違って結構人間味があるし、悪さはするけど憎めない所が主人公にあります。
それだけに、アラン・ドロン演じる主人公がちゃんと完全犯罪を遂行出来るかを最後までハラハラしながら観ることが出来るし、クライム・ドラマとして面白く観れました。
あと今作は「どんでん返し」があるというのは聞いてましたが、実際観るとやはり衝撃的だし、凄く面白い終わり方でした。
イマイチな部分を1個上げるとすれば、アラン・ドロンが友人を殺してまで金を手に入れようとする動機が曖昧である事です。
確かに金持ちの友人はクズな所はありますが、それだけだと主人公を殺意に至らしめる理由としてピンと来なかったです。