いかすみ

海の上のピアニスト イタリア完全版のいかすみのネタバレレビュー・内容・結末

3.8

このレビューはネタバレを含みます


ーずば抜けた読解力だった
 本なら誰でも読めるが
 彼は人を読める
ー「世界」は船を歩き回っていた
 彼は30年近くの間
 「世界」を観察しその魂を読み取ったんだ

監督が同じであることが理由だと思うけど、
ニューシネマパラダイスと同じ空気を感じた。

海の上で生まれて、その生涯を船の中で過ごしたって設定が実写版のお伽話って感じだった。

最後の1900の姿は本物だったのか…?
もしかしたらあれはマックスの幻で、
レコードを流したから現れたのか、
マックスが1900に会うことを諦めるために
自分自身が見せた幻なのかはわからないけど、
なんとなく自分の中ではあれは実体じゃなかったんじゃないかなーと思っている…。

1900は今生きているのか、死んでいるのか、
船を降りているのか、いないのか、
今もピアノを弾き続けているのか、いないのか、
全てはこちらの受け取り次第で、
だからこそタイトルが
"THE LEGEND OF 1900" なのかなと思った。

全体として特に山はなかったけど、ストーリーは良かった。

けど、せめて1900が10代であれば好きな子へのアプローチも微笑ましく見てられたんだけど、30近いおじさんが若い女の子に…って考えるとちょっときつかった…。
いやずっと船の上で暮らしてたらそうなのかもだけど、絵的にキツい…。
いかすみ

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