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あのこは貴族のネのネタバレレビュー・内容・結末

あのこは貴族(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

それぞれがそれぞれの階層を生きている。
背伸びをして結婚した華子と幸一郎は目線がずっと合わなかったのに、離婚して、ラストシーンで階段を降りて下段にいる華子と幸一郎は目が合う。段差が違うからこそ、合う。なんだかとても物悲しかった。素晴らしいラストシーンだった。

里英が美紀を起業に誘うシーン、あまりにも良すぎて涙が出た。あんな風に、わたしも女に人生を賭けたいよ…

華子と美紀の選民意識が溶けていくのも良かった。最初は違和感を感じていても、否定はしない。
「そういうふうに育てられた」というワードが頻出する。だからある種仕方がないのだと。それを打ち破ろうとする、静かなパワーを感じる映画だった。
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