どういうお話かあまり詳しく知らずに観に行きましたが、、おもしろかった！わたしは東京に住んでいるわけではないですが、特段田舎という訳でもないので、主人公2人どちらかに感情移入する訳でもなく。お金持ちのお嬢様たちは何不自由なく暮らしているんだろうなぁ〜なんてのほほんと考えたこともありましたが、全てあくまで｢お家｣によって決められることで、自分から何かをすることができないのは苦しいなあと。予告で、華子ちゃんが美紀ちゃんのおうちから帰るシーンに、"はじめて東京を1人で歩けた気がした"みたいな言葉が添えられていて、実際映画内でその言葉がそのシーンで出ていたわけではありませんでしたが、ふと思い出してたしかになぁと思いました。
あとは一つ一つのセリフ。｢わたしたちって東京の養分だよね｣なんてセリフから、｢フリスク3個出ちゃった｣とか｢まつ毛そんな長かったっけ｣みたいなありふれたような台詞も、ひとつひとつを噛みしめて抱きしめたくなるような素敵なセリフばかりでした。すべてのセリフを覚えていたかった。言葉がとても豊かだと思いました。
幸一郎と初めて出会ったときの華子が、彼に会う前家でそんなに着飾らなくてもとピンクのプリーツスカートを履き、美紀が地元の同窓会に行く際に父にそんなにめかしこんでどうしたんだと言われた服装もまた、ピンクのプリーツスカート。こういうお衣装での表現が素敵でとても好きです。
