都会育ちの箱入り娘と、田舎出身の庶民娘の対照的な生き方の話。
全く響かなかった。
そもそも貴族・庶民という二元論的な描き分けが安易だし、キャラクターもステレオタイプ的すぎる。
家柄に縛られて自分で何も決められない世間知らずのお嬢様と、対して経済的困難を抱えながらも自力で頑張っている女性という描き方。
絶対貴族役損でしょ！庶民役の水原希子が美味しい役すぎる。
立場によって各々違う悩みがあり、生まれによって左右される事もあるが、人生は皆等しく、自分で決断して切り開いていくもの。
そのようなメッセージを感じたが、特段新しさはないと思ってしまった。
とはいえ、「親ガチャ」という言葉が生まれる時代だから、刺さる人には刺さるのかもしれない。
別に二元論的な描き方をしていたって、『パラサイト』みたく話が面白ければ良いのだが、何せ話が純粋につまらない。
第1章、第2章…と起承転結のように進むので、どんな面白い展開が待ち受けているのかと期待したが、大したことは起こらず拍子抜けした。
私が主人公2人のどちらの立場も経験していないから、いまいちピンと来なかったのだろうか…？
まぁ、金なくても遺伝子に恵まれてて良かったやん、水原希子。
