ニドネ

あのこは貴族のニドネのレビュー・感想・評価

あのこは貴族(2021年製作の映画)
-
選択肢の多さ=豊かさだとまざまざと見せつけられた映画だった。
「あっちの世界」は金銭的には何不自由ないけど、幸一郎や華子には、政治家の後継として/良家の子女として敷かれた道を行く選択肢しかない。
片や地方出身の美紀はキャバクラで働いても学費を支払えず慶應中退を余儀なくされたけど、気のおけない友達と日々のあれこれを共有しながら東京を生き、起業する姿は自由で眩しく見える。

華子と美紀をそれぞれ演じた門脇麦、水原希子は、本当にぴったり役にはまっていた。
東京の上流階級と地方、永遠に交わらない二つの世界の描写も白眉。
ニドネ

ニドネ