ニドネ

すずめの戸締まりのニドネのネタバレレビュー・内容・結末

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

3.11のトラウマに向き合う少女、扉から出て地震を起こす巨大なミミズ、扉を閉めて災いを未然に防ぐ閉じ師の青年、見知らぬ土地で手を差し伸べてくれる人との交流、ロードムービー、恋愛、ひとつひとつの要素は面白いのに、全部が組み合わされてごちゃっとした印象を受けてしまった
ファンタジー(ミミズ、閉じ師、喋る猫、イスになる青年、etc)か現実世界(3.11、ロードムービー)どちらかに振り切ったものを観てみたかった


それと私はやっぱり新海誠の描く東京の日常風景が好きなんだなと気付いた
普段何気なく過ごす日々の一瞬を切り取って、美しくアニメに落とし込むのが新海誠アニメの一番の魅力だと思う
けど今回はあまりそういう描写に重点が置かれてなかったので、逆説的にそれを知った感じ

今の新海誠の力量で(セカイ系じゃなく)実世界での人間模様を描いた作品を観たいけど、パンフレットのインタビュー読んだ感じだと彼のそういう作品を観るチャンスはもう無いのかもという気がした...

帰ったら秒速5センチメートル観よう
ニドネ

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