ニドネ

リリーのすべてのニドネのネタバレレビュー・内容・結末

リリーのすべて(2015年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

トランスジェンダーという言葉がまだ無い時代、本来の自分であろうとしたリリーの話

自分を押し殺して男として存えるより、たとえ人生最後の瞬間だけでも女として生きられたリリーは幸せだったに違いない

でも、「早く彼を取り去って」って言ってたのはギョっとしちゃった...ゲルダとの思い出は残ってるはずなのに、苦悩してたはずなのに、なんでアイナーをそんなふうに扱っちゃうの、って.....

ゲルダ目線で観ていたので辛くてたまらなかった
外見は愛する夫そのものなのに、徐々に彼の存在が息を潜めリリーとしての姿が増えていく
その一方で、リリーを描くことで自分の芸術家としての評価は上がっていく
ついにはアイナーを失い、彼が望んだ姿であるリリーさえも失ってしまう
最期の瞬間まで寄り添い続けた、ゲルダのこの愛の形は何...
ニドネ

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