ノラネコの呑んで観るシネマ

劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~のノラネコの呑んで観るシネマのレビュー・感想・評価

劇場版 BEM ~BECOME HUMAN~(2020年製作の映画)
4.0
昨年放送されたリメイク版TVシリーズの後日談。
実写版「妖怪人間ベラ」とは、繋がってるようで繋がってない。
前作から2年後、記憶を失い製薬会社のサラリーマンとなっていたベムを、彼を探す刑事ソニア・サマーズが訪ねたことから物語が動き出す。
世界観などは、もはや昭和のオリジナルとは別物だが、キャラクターの基本はきっちり押さえられている。
設定はどっかで見たような既視感を感じさせるものの、これはこれでまずまず面白い。
クライマックスの巨大なアレは、いくらなんでも質量的に無理ありすぎだが。
それにアレが自前で出来るんだったら、もうベムいらなくね?
まあ突っ込みどころはあれど、アクションアニメーションとして出来は悪くない。
しかしこれも多様性と差別の問題を含んでいる話だが、アメリカのキッズアニメと比べても、その辺りは薄い。
これもまた何年か経ったらリブートするんだろうけど、思い切って思いっきり社会派の方向に舵を切ったらどうか。
単なる焼き直しより、面白いものができる可能性は高いんじゃないかなあ。