「一代で成り上がりそして転落していく人物の半生」の例に漏れず華やかな生活とは裏腹の虚しい諍いが続くうえに、キリスト教がテーマになっているので内容も信念も全然ピンと来ず、この映画を観る目的だった「オスカーを獲得したジェシカ・チャステインの演技をとくと鑑賞する」という収穫以外には我慢が必要な時間だった。宗教がまるまるテーマになった人気番組があるというのも、この程度の?話で主人公たちが人気を得てしまうというのも驚きだったが...最近知的で貫禄たっぷりの役柄が多かったのにこんなトリッキーな役もこなせてしまうチャス姐さんの演技の幅の広さには改めて感服。