夢にまで見たマイホームが、一瞬にして奈落の底へ崩落していく、韓国産ディザスタームービー。
何気ない日常が一変する程の巨大陥没穴"シンクホール"。
シンクホールとは、表層が何らかの原因で崩壊し、地面に出来た凹みや穴の事。韓国では年間900件以上、1日あたり2.6件の陥没穴が発生しており、しかもその78%はソウル市内で発生しているそうな。恐ろしっっ！！
平凡なサラリーマンのドンウォン（キム・ソンギュン）は、11年の節約生活の末に念願のマンションを購入。しかし、マンションの床は傾きが見られるし、奇妙な隣人マンスの存在も疎ましい。順風満帆とは言えない新居での暮らしも2週間が過ぎた頃、巨大な地響きが起き、地面が割れてシンクホールが発生。マンションは1分で地中深く飲み込まれてしまう—— 。
いやー。
せっかくの夢のマイホームが欠陥住宅っていうだけでもハゲそうなぐらい嫌だろうに、まさかマンションごと奈落の底へ突き落とされるとは…。
何かとドンウォンに付きまとうヘンテコな隣人マンスを演じるは「毒戦」シリーズのヴィラン役として強烈なインパクトを残したチャ・スンウォン。
その他、ドンウォンの同僚らが引っ越しパーティで訪れた矢先の出来事だったので、同僚らも含めてわちゃわちゃと大パニックに。
マンションが地中深く落ちていく様子や、そこからの決死の脱出劇はVFXを駆使したシーンの連続となるが、個人的にはここが減点ポイントに。
屋上でのシーンがセットとCGの合成というのがモロわかりで、少し興醒め。暗さがまるで足りない。それぞれヘッドライトを付けたり、懐中電灯を照らしているが、必要ない程に明るい。それよりは崩壊したマンション内部の方がかなりリアル。
"イエローサブマリン"の脱出劇はお見事だったけど。
主人公も何の変哲もないおっさんで。
欲を言えば、イ・ビョンホンとかマブリーとかがマンションの住人に居たら、めちゃんこ格が上がった気がする。
そして、そもそもこんなシンクホールがボコボコ発生している韓国って大丈夫なの！？
