電気羊

レフト ー恐怖物件ーの電気羊のレビュー・感想・評価

レフト ー恐怖物件ー(2020年製作の映画)
3.1
前妻を自殺で亡くした作家(ケビン・ベーコン)と娘と再婚相手の女優(アマンダ・セイフライト)は、ある丘の上の豪邸に転居してくる。
その豪邸では引っ越しの初日から娘の部屋で何者かが侵入する怪異現象が発生する。

作家は豪邸の構造にデジャブのような違和感を感じ、その違和感の謎を解明するように豪邸内を探索するが決定的な事実は見つけられなかった。
また、自分のノートに何者かが引っ越せと落書きしている形跡を発見する。
と同時に再婚相手の女優が浮気しているのではないかと猜疑心にもとらわれる。
作家は女優に浮気の事実を突きつけ家を出て行けと命令する。
女優は作家に愛想を尽かしさっさと出て行ってしまう。

娘と二人気になった作家は、床に落とした氷が解けてあるほうこうへ流れていくのを見て豪邸に自分が知らない部屋があることを確信する。
娘が自宅で迷子になる事態になった作家は、タクシーを呼び豪邸を離れようとする。
作家はタクシーへ取り次ぐように雑貨屋へ電話するが、タクシー運転手は現在不在で、しかもその豪邸は悪魔を呼び出すために建てられたという噂があると告げる。

もはや一刻も豪邸に滞在して痛くない作家は夜であるにもかかわらず娘を連れて徒歩で街へと向かうのだが、どの方向へ歩いても豪邸へ戻ってきてしまう。
凍てつく寒さに止む無く豪邸で一晩過ごすことにした作家と娘だったが、そこに怪異が襲ってくるのだが。

ついに明かされる真相。自分のノートに謎の落書きをしていたのは自分自身であり、娘を地下室に閉じ込め脅していたのも自分自身だったことが判明する。
作家は前妻との仲が険悪になっていたため、浴室で前妻の自殺現場に遭遇しながらも救命処置もせず見殺しにした心の闇が作家の精神を狂わせてしまっていたのだ。
かくして作家は娘を女優に託し豪邸に取り込まれてしまうのでった。

人はお天道様に顔向けできないような真似をして生きていくと心が腐るんだよね。
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