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劇場版 アーヤと魔女のsensatismのレビュー・感想・評価

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)
5.0
面白かった…👏👏👏😭😭
良かった……
「ジブリらしからぬ」を褒め言葉として用いられる作品になっていた 
「ジブリらしからぬ」を貫いてそれをいずれ「ジブリ」にしてほしい

アーヤは今までのジブリ・ヒロイン像とは異なっていて、聡明だけど打算的、清廉さは微塵もなく、周囲の人間を操ってやろうと憎たらしくもみえる でも自分に素直なだけで一度これを叶えたいと決めたらその目標に向かって真っ直ぐ進む点は従来の主人公像と重なる 自分の幸せを考えつつ周囲の幸せも忘れない、バランス感覚に優れている 健気・可憐、そういった「女の子らしさ」みたいなものはなかったな 
キャラクターたちの表情が豊かで、感情表現の仕方も独特でよかったな…CGの良いところだ
アーヤが音楽の世界に没頭しているシーンとか良かったな 『風立ちぬ』では二郎の脳内のイメージを映像化している感じだったけど、「アーヤと魔女」ではアーヤの脳内イメージを覗いているのではなくて音楽の世界にアーヤが手繰り寄せられたって感じだったな そういう展開も珍しい
Earwigの歌良かった…

「うえっ、気持ち悪 あの子たちはお人形さんなんかじゃないわ 生きてるのよ 眺めて楽しむもんじゃないわ 我々もせいぜいかわいいお人形を演じようじゃないか、カスタードくん」

このセリフをジブリで聞けると思っていなかったので嬉しい

アーヤは1.5hで済ませてしまうのではなくて、連続アニメーションだったらもっと良かったなと思った
種を蒔き芽が出たと思ったら終わってしまった

映画『コララインとボタンの魔女』と世界観が似てる 特にアーヤが養子として迎え入れられる魔女の家の造りがそっくり 3人が食事をとる部屋の間取りとか、穴(扉)の先には別次元の世界が広がっている感じとか
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