田最環

劇場版 アーヤと魔女の田最環のレビュー・感想・評価

劇場版 アーヤと魔女(2020年製作の映画)
2.9
こちらもネトフリVPNで視聴。
興行収入3億円らしい…。赤字なのかな?

孤児院で育てられたアーヤという女の子が、魔女に引き取られ奴隷のような扱いをされ復讐を企む話。
ジブリ初の3DCGで描いた異色な作品。

アーヤのしたたかさが目立つ。ジブリに出てくる子供は泣いたり悩んだりするシーンが多いように見えるが、アーヤの場合そういった描写がみられない。
生きにくい環境のなかでどうにか隙間を見つけて味方をつくって生きていく様がすごい。
また単に人を利用するといった姿勢ではなく、顔の使い分けをしてるのがすごい。
特にあのマンドレークが怒っている状態から手懐けるところなどが印象的。

3DCGは割とそんなにひどくなかったと感じた。描かれる表情も豊かだし、汚らしい魔女の部屋の描写などがよかった。

ただ、気になる点が回収されず日常が描かれるだけなのでそこが残念。最後の母親再登場も12人の魔女との争いがどうなったのか不明。
マンドレークも額のボコボコがどんな理屈でそうなってるのかも気になる。


義理の父母が好きな音楽の元バンドメンバーだったところで盛り上がりを見せるがそこで終わるのが残念。
原作が未完成のまま作者が亡くなられてたらしく、ぶつ切りで話が終わったように見えるのも納得がいく。
田最環

田最環