ゆうゆ

旅立つ息子へのゆうゆのレビュー・感想・評価

旅立つ息子へ(2020年製作の映画)
3.8

息子の成長、親離れ子離れの物語。
大切な我が子はずっと愛おしい存在で、いつまでも自分の目の届く範囲で 自分の腕の中で一緒に笑いあい こぼれる涙を拭ってあげたいもの。それは障害に関係なく親子にとっての普遍的な愛であり、そのすこしたくましくなった背中を笑顔と涙で送り出すことも親にとっての大切な通過儀礼なのだとしみじみ胸が熱くなる。
息子と過ごした愛おしい時間の中に見え隠れする独りよがりな愛のかたち 、小さな画面に収まっていたチャップリンが父の手によって枠から抜け出て躍動したように 息子もまた親の心配をよそにいつの間にか視野を広げ 扉の向こうの未知の世界へと順応していく。父が記した愛情いっぱいのボタンを受け継ぐささやかな成長に 喜びと安堵とすこしの寂しさを滲ませて、、
息子の旅立ちを見送る眼差しにふたりのこれからの幸せを願う☆
ゆうゆ

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