のっち

パリ、夜の医者ののっちのレビュー・感想・評価

パリ、夜の医者(2020年製作の映画)
4.0
嫌いになれないちょうど良さ

薬剤師の従兄弟に頼まれて、夜な夜なサブテックス(覚醒剤代替薬)をジャンキーに処方し、加えて夜診もしている医師。2人の娘と妻を大事にしたいるように見えて従兄弟の彼女を愛人にしている。

Netflixの短編『heroin』でもあったハームリダクションを行なっている医師。彼の善人とも悪人とも言えない人間の両価性がこの映画の良さ。
加えて夜の街の不穏さと慌ただしさがとても良い。

・妻のサシャに電話して昔の家を取りながらミカエルを中心に周囲をグルっと撮るシーン

・ソフィアを患者の家につれて行く車内のブルーライトに照らされたシーン
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