このレビューはネタバレを含みます
アミンが安住の地、なにがあっても逃げなくていい場所を見つけたことに涙が出た。
住み慣れた場所を追われる想像し難い不安、家族を失う痛み、自分の命や尊厳が他人の掌の上にあるという絶望など、難民が受ける様々な苦しみが、アミンを通して描かれていた。実写もアニメーションも同じものをとらえようとする意思を感じた。
日本に来た難民に対して自分は何ができるだろう。彼らの語りから何を受け取ることができるだろう。自分が想像力を尽くしても、絶対に理解することのできない彼らの痛みを思う。
そうする他なかった彼らに対して差別的な視線を向けてはいないだろうか。