まこと

人数の町のまことのレビュー・感想・評価

人数の町(2020年製作の映画)
3.7
新進気鋭の荒木伸二監督のデビュー作
衣食住が与えられSEXにも困らないユートピア
ネカフェ難民、虐待、借金、殺人 この世に居場所のない人に居場所が与えられた自由の地

資本主義によって生まれた暗部
自由と友愛 人を褒めていきましょう
違和感を覚えても何も考えずいきましょー
だってそれが自由なんだから 楽しいんだから

資本主義の資本は金ではなく人間そのものか
こわい世界だなーアハハハハ

投票はだるいから行かない、育児はだるいからしない、恋愛は人と関わるのだるいからしない、考えるのはだるいからしない
なんて楽しい人生なんでしょう
そうやって社会を動かす人たちの体のいい人数になっていきていこー なにこれこっわ

無機質な映像と不快な音、構図、なのに日常的なリアルな演技が怖さを加速する
この監督の作品は今後も追っていきたい

居心地のいい布団の中で何も考えずに人と関わらずぬくぬく生きていたいけどそろそろ布団の外の寒い世界に出て生きていきます
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